監修・執筆者 脇田尚揮より皆様へ

皆さま、はじめまして

“まむすび手帳”執筆・監修者の脇田尚揮と申します。


元々私は25歳のときに鹿児島の天文館というアーケードの路上から、ワンコイン占い師としてデビューしたのがきっかけで、そこから1年後サロンを設立し、3年して上京しました。

その後、表参道でサロンを運営しつつ、占い館の代表を3年勤めて事業譲渡。
企業向け占い会社を設立してさらに3年後、縁あって昨年6月に出版社を立ち上げるに至りました。


私は15年間占い師として6万人を対面で見させていただいた結果、よりたくさんの方々に占いをご提供したい……
ひいては悩んでいる人の力になりたいという気持ちに至りました。

その時思いついたのが、「媒体」…… 手帳という手段です。



占いをする上で自分の身体はひとつなので、どうしても時間や場所、体力など限界があります。しかし、媒体に残すことでより多くの方々の悩みを解消し、心の支えになれるのではないかと考えました。


でも、書籍やブログだと、一人一人の個人に向けてお届けするという占いの特殊性や細やかさが損なわれてしまいます。


私が鑑定の際に心がけてきたのは、「その人のことだけ」を「その鑑定の瞬間」は「世界で一番愛する」ということです。
鑑定のときは、相対する人の事を誰よりも理解し、何よりも優先するという信念をもってやってきました。

いかにオンリーワンを追及するかというのが、ひとつの課題だったので、皆それぞれ特別な存在であり、同じ人生は二つとないことを大切にしたかったのです。

だから、一人一人にフォーカスする個別具体的な内容でなくては成立し得なかったという経緯があります。



また、アプリでなくなぜ手帳なのかというと、それは「温度」を伝えたいという気持ちからです。
私たち人間は五感を持っています。電子的なものは、情報を取得するうえでは非常に便利だと言えます。しかし、匂いや感触、重さや形を感じることはできません。


でも、紙媒体なら多少の不便さはあるものの、その向こうに「存在」を感じることができます。
人は誰もが独りですが、自分のためだけに宛てて書かれた手帳は、その孤独を慰め励ましてくれるものになると信じています。

事実、私も尊敬する亡き祖母の直筆の手紙に、幾度となく励まされてきました。
そして、手帳はそれ単体では完結していないというのも、私の中で大切な要素です。この世に完全な人はいません。どんな人であれ強みと弱みがあり、そのときその瞬間を振り返り、あのときこうしていれば、あるいはこれからはこうしよう、と少なからず思いながら生きています。

そんな自己反省や自己宣言を繰り返しながら、なりたい自分や叶えたい夢を実現していくと思うのです。

そこで、手帳に書かれたメッセージから何かを感じて、自分の手を動かし手帳に書き込めば、「自分の人生に対する責任」を担うことができるのではないかと考えました。

それはあたかも“儀式”のようなものなのかもしれません。 そんな儀式を毎日続けていれば、そうでない場合と比べて歴然の差が生まれてくるのではないでしょうか。



誰しも自分と向き合うのは勇気がいるものです。しかし、手帳を介して自分を見つめ直す機会にすることで、素直に自己実現へと向かっていけるものと信じています。

書き込むことで人生に相対する重みと深みが段違いに変わるはずです。



ところで、皆さんは人が1日に決断する回数というものを考えたことはありますか?
実は、1日に人が決断する回数は、実に35000回だとされています。
時間に直すと約2.5秒に1回、私たちは何かしらの選択をしながら生活をしているということになります。

ただ、その中には無意識に選んでいるものや習慣によるもの、惰性で決断する内容も含まれています。


人の選択の基準は「習慣が8割」なのです。
この習慣というものが意外と曲者で、幸せになりたい、向上したいという思いを阻害する要因にもなってしまいます。

もちろん、健康的で文化的なライフスタイルを送るうえで良い習慣もあります。

つまり、人生を素晴らしいものに変えるための最も簡単な方法は、この「習慣を良いものに変えていく」ところにあると言えます。

例えば、早朝にジョギングをするという習慣づけをしたら、最初の1日は気合いで何とかなるかもしれません。でも、2日、3日と続けていると、だんだんと面倒になってきます。朝早く起きるのがつらかったり、雨が降って止めたり。

しかし、毎日自分自身を鼓舞するメッセージがあれば、意外なことに継続できたりするもの。人は誰かの言葉があれば、強くなれるのです。その結果、行動は習慣となり、習慣は性分となり、性分は人生を形づくる運命へと昇華されていきます。


私は、このまむすび手帳を、単なる占い手帳として制作しておりません。
どうして手帳でなくてはいけないのか、なぜ毎日の運勢を書いてあるのか、それは使って下さる皆さまに「幸せになるためのツール」として活用してもらうためです。

もっと言えば、運命に対して立ち向かって好転させるためのバイブルであって欲しいと考えています。
一日の選択がたった1%変わるだけで、350回の決断が変わります。
もしこれが3%となると1000回以上ですよね。

それが習慣化して1年365日経てば、人生が変わらない訳がありません。
このまむすび手帳を活用して頂くことで、一人一人の人生を幸せに導くことが、私の制作動機であり想いです。


私がお一人ずつ毎日の文章を書かせていただくうえで意識していること、それは相手に対してラブレターをしたためる気持ちで執筆するということす。目の前にいないからこそ、ときに厳しく、ときに優しく一日がより素晴らしいものになるよう想いを込めて書いています。

これは直接執筆者として携われるところの、最大の喜びでもあり苦しみでもあります。



占いは運勢を導くことはもとより、表現が全てであるとも言えます。
想いをいかに1日650文字で伝えるか、そして24万文字でどのようにしてより良い1年に導くかに心を配って記しています。

手帳である以上、使い方は人それぞれですが、昨日より今日、今日よりも明日。
そして振り返ったときに、この"まむすび手帳"を使ったからこそ、意義のある1年だったとひとりでも多くの方に思っていただけたら幸いです。



さて、占い師として人の人生に関ることができるというのは、とてもやりがいあることで、実は私自身が救われたり学ばされたりすることも少なくありません。

そして、より良い方向に進むお手伝いができたなら、それはもう、まさに占い師冥利に尽きます。 そのような想いをもって、この手帳を8年前より企画し執筆させていただきました。

今こうしてメンバー皆さんのお陰で形にしていただけたことを、心より感謝しています。


これからさらに“まむすび手帳”を使いやすく、心に灯をともせるようなものに進化させて、一人でも多くの方にお手に取っていただきたいと思っています。

それがヒューマン・ライフ出版代表の使命だと信じています。





株式会社ヒューマン・ライフ出版
代表取締役社長 脇田尚揮